歌の好きな子、集まれ!君らしさを響かせよう!!

代表あいさつ

代表あいさつ

『 “多様性”の中で生きること 』第47回定期演奏会開催のご挨拶 2022.11.13

 今年の秋は気温の変化が激しく皆様も体調の管理等、何かとご留意されながらお過ごしのことと存じます。コロナ禍となり約3年、そして今年は世界的な政情の変化…。平穏な中では気づき難かった“世界は同じである”という認識を強くする近年であると思います。 
 そんな中、ピアニストの山本貴志先生にポーランド語のご指導をして戴くことが叶いました。山本先生はお忙しい中お時間を作ってくださり、子ども達に分かりやすく丁寧なご指導をしてくださいました。2時間休みなしのご指導でしたが、先生の真摯な語り口に「時間を忘れてた」と団員達も引き込まれた様でした。直接のご指導は2回でしたが、山本先生には曲目やポーランド語の指導法等について様々なご提案をしていただきました。この場をお借りし心より感謝申し上げます。子ども達はこの難しい発音を良く理解し、最終的には指導者達より綺麗に発音できるようになりました。本日はその成果をお聴きいただけると信じております。
 合唱団では創立以来、必ず原語で歌うステージを設けてきました。ラテン語、ドイツ語、イタリア語、英語、フランス語、ハンガリー語…。“合唱団では外国語の曲を歌うもの”という意識が当たり前になっている団員も多く、その事が、今回ポーランド語という未知の言語に触れるハードルを少し下げた様です。それと同じく、日本に昔からある“童謡唱歌”を歌い継いでいく活動。これも合唱団の大切な役割だと感じております。その様に同じく考えてくださっている指導者の先生方や関係者の皆様に心から感謝しております。今の団員も卒団生達も、どんな歌もどんな国の歌も大好きです。
 また今回、フォークダンス指導者の小口弘子先生にもご協力を賜り、振付のご指導だけでなく民族衣装も全てお貸しいただきました。合唱団の子ども達は歌は好きですが、動くことが苦手な子もおります。また音楽の練習が最優先となるため、先生にご満足いただける仕上がりにはなっていないと思います。お借りした衣装はポーランドの民族衣装を中心にした世界各国の衣装とのことです。皆様には目でも楽しんでいただけるステージになると思います。そして毎年沢山の卒団生、関係者の皆様、歴代の先生方、そして後援会の皆様や団員のご家庭の皆様のご協力の元、演奏会が成り立っています。ピアニストとして、看護師として、影アナとして、歌声で、受付・会場・ステージ係として…。本当にありがとうございます。
 “グローバル社会”と言います。そのため英語教育が盛んです。でも世界では英語を母国語とする国ばかりではありません。今回ポーランド語に触れたことで、世界には多種な原語、文化があることを子ども達が実感できたなら幸いです。そして山本先生の様に、その一つの国を大切にし続けていらっしゃる方がいることを知ってくれたなら幸いです。それぞれの想いが世界の平和へと繋がっていくことを願ってやみません。
 本日は『日本の音楽』と『ポーランドの音楽』、そして最後は『ウィーンの音楽』をお楽しみください。

☆積み重ねていくことの大切さ~45年の感謝を込めて~
合唱団の創立から45年。この間、合唱団を支えてくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。
今年は世界中が一つの同じ苦難に見舞われてしまいました。合唱団も直接練習できない期間がありました。まさか“歌う”ことが一番の“してはならないこと”になろうとは、誰が考えたでしょうか。それでも今日、出演者家族とごく僅かな関係者のみの開催ではありますが、演奏会を開催でき本当に嬉しく思います。同時に、沢山の拍手、暖かい眼差しに支えられて演奏できていたことがなんと幸せなことだったのでしょうか。
創立から45年ですが、合唱団の雰囲気は全く変わっていません。だからこそ、年の離れた卒団生と現団員がすぐに仲良くなれるのです。この合唱団で育ったという事、同じ歌を歌ってきたという事…。団員として一緒に過ごした時間がなくても、すぐに一緒に歌える曲が何曲もあります。本日歌う「風と木の歌」もそうです。今日、オンラインで鑑賞している卒団生の多くが、きっと懐かしく聞いてくれるでしょう。「風と木の歌」は創立10周年の記念に湯山 昭先生に作曲していただきました。それ以来、何度も歌ってきました。昨年の演奏会が終わった直後に、高校生が「来年は“風と木の歌”を全曲歌いたい!」と言ってきました。この大曲を1年で仕上げるのは大変なことです。「2,3曲なら…」と計画しましたが、コロナ禍でプログラムの縮小を余儀なくされ、その中でもある程度のステージ構成になるように全曲歌う事を決めました。様々な制約を迫られる年になりましたが、この大曲を全曲歌う事で45周年の立派なステージを構成できたと思います。この様に、団員たちも一人ひとり、合唱団の定期演奏会にかける思いがあります。毎年、プログラムに載せる団員の文章。ステージの最後に語る挨拶。自分たちの言葉で書き、ナレーションしてもらっています。そして毎年、各々が思っていたことを知ることができ、感動しています。
 そして、合唱団が変わらないでいられる大きな理由に“素晴らしい指導者に恵まれ続けたこと”もあるでしょう。今年は無観客開催です。会場には身近な関係者しかおりません。でも指導者たちは“最高の演奏とステージ”を目指すことに何の疑問も持ちませんでした。それが当たり前、「当たり前だよね」と確認しなくてもそこに向かっていました。そして団員も皆、それに対して何の疑問も持っていなかったと思います。“演奏する”こと、それはお客様のためでも自分のためでもなく、ただ、その音楽を最高の演奏で昇華させる、そのために「ただ努力する」。全員でそこに向かって行けたことが最高の収穫だったかもしれません。
この春、練習できなかった期間、“オンライン”という新たな手段を得ることができました。今日もオンラインで離れた場所からこの演奏会を見守ってくださっている方々がいます。45年かけ、沢山の人の輪ができました。創立者である母・山本美智子に代わり御礼申し上げます。長い間、母と合唱団を支えてくださり本当にありがとうございました。お名前を挙げきれないほど沢山の方々に支えていただきました。そして、どうかこれからもご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。「歌を通し豊かな心を育て、その豊かさを社会に還元する」。様々な豊かな心がこれからも育ち、暖かい世の中が広がっていきますように。その一助を長野少年少女合唱団が担い続けていけたら、これに勝る喜びはありません。
来年は、今年できなかたプログラムを上演いたします。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。

みんなで作る合唱団~第44回定期演奏会によせて~
 
 10月の台風19号では長野市にも甚大な被害がもたらされました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。直接被害に遭われなくても、お身内や友人、知人の方が被災されたり、近くの町が被害にあったり、心穏やかではない方々も多いと思います。その様な中、本日はご来場くださり心より感謝申し上げます。この様な時、音楽は何をもたらすでしょうか。

本日は当初の予定通り、予てより練習してきた曲目を歌います。合唱団では毎年様々な曲を歌います。子供らしい楽しい歌、昔から歌い継がれてきた童謡や唱歌、本格的な合唱組曲、大作曲家の作品を原語で歌うこと、音楽の原点とも言えるアカペラの作品など。体の栄養をつけるために様々な食べ物が必要な様に、心の栄養として様々な音楽を子供たちに与えたい・・・。設立当初からの理念です。皆様にも本日のこの時間が、少しでもお役に立てれば幸いに存じます。
 
 今回は来年の東京オリンピックの成功を祈念して、オリンピック開催地の長野、東京、フランスの名曲を選びました。
東京の名曲として選んだのは東京都出身の作曲家、本居長世の童謡です。合唱団では”唱歌と童謡を愛する会”刊行の「愛唱名歌」歌集を全団員が持っており、”こども広場 じゃん・けん・ぽん”のミニコンサートでも各季節の童謡や唱歌を歌っています。忘れられようとしている童謡や唱歌を子供たちにも受け継いでもらいたいと、大切に取り組んでいます。
そして長野の曲として選んだのは、合唱団の二つの委嘱作品です。「やまびこの歌」は第9回定期演奏会で全曲初演しました。作曲は、創立当初からの合唱団の音楽顧問である山本昇先生。そして作詩は、地元で創作活動を続けていらしゃる山本直哉先生です。長野の風景や、そこからくるインスピレーションを元にした言葉とメロディーで綴られています。そしてもう一曲は、世界平和のための祈り「ミサ長野」です。創立者の山本美智子先生がハンガリーでの合唱研修旅行の帰りに、偶然の出会いから生まれた作品です。2001年のウィーン演奏旅行では、ウィーン楽友教会のゴールデンザール(リハーサルのみ)、モーツァルトが「Ave verum corpus」を初演したウィーン郊外バーデンのシュテファン教会(献呈演奏)、「ミサ長野」の作曲者ツィーグラー教授の故郷であるグンポルズキルヒェンの教会(ツィーグラー教授の追悼ミサ)で歌いました。歌う会場や教会によち、響きや残響のかえり方に明らかなる違いがあることに驚き、その会場ごとに歌い方を変えなければならないという経験をしました。その「ミサ長野」がこのメインホールでどのように響くのか、とても楽しみです。今まで数回演奏した「ミサ長野」は、少し大人の声で仕上げてほしいというツィーグラー教授の意向に沿い、長野スコラーズのような大人の方にも歌声に入っていただきました。今回は初めて団員だけで演奏致します。それもこのホールだからこそ選択できた構成です。
そしてフランスの名曲は選ぶのが困るほど沢山ありますが、各学年ごとに少人数で歌う構成にいたしました。子供たちはどうしても学校行事や部活動が優先になります。中高生にもなれば受験準備も必要になります。その中で来られる時間に少しでも来て、定期演奏会に向けそれぞれが努力してくれました。団員にとっても定期演奏会は特別な時間、空間となっているようです。難しい作品にも根気強く取り組んでくれました。

また、今年も様々なステージに立たせていただきました。地域に密着したイベントや、オリンピック選手と出会えるという大きなステージにも立つことができました。その中で、今年は外部の団体(上田市少年少女合唱団、軽井沢少年少女合唱団、長野リンゴラ・プリズム)の皆さんとも交流することができました。
 
 来年は創立45周年を迎えます。毎年ご来場くださる皆様、後援会の皆様、卒団生の皆様、毎回の練習を支えてくださる先生方、アシスタントの皆様のお陰です。合唱団が形を変えても支えてくださる方々がいることに感謝が絶えません。そして、今年より練習会場としてお借りしている、
ルンビニ幼稚園様にも心より感謝申し上げます。
 子供たちにとって、沢山のお客様の前で歌えるということは何よりも励みになり、成長の糧となります。これからも一年、一年、一つひとつのステージを大切にしながら「歌を通して豊かな心を持つ子供たち」が一人でも多く育つよう、指導者、役員、スタッフの皆様と共に、子供たちの未来のため尽力していきます。至らない点も多々ございますが、長野少年少女合唱団が末永く活動を続けていくことができますよう、今後とも変わりないご支援とご協力をお願い申し上げます。

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